2018年1月26日金曜日

「森薪塾2017」第4回講習会 フィールド拝見とお手伝い



 11月12日(日)、今回の「森薪塾2017」のテーマはフィールド拝見とお手伝いです。森薪塾メンバーの和田さん所有の森を拝見させていただきました。
 和田さんの森は4.haのトドマツ人工林ですが、場所によってはトドマツが負けて広葉樹が優先している場所もあります。また、立派な林道をはさんで反対側には人工林の皆伐後なのか、若い広葉樹のみの場所もあります。ある程度起伏もあり変化に富んだ面白い場所です。和田さんは昭和47年にこの森を購入されたそうです。しばらく手を付けていなかったようですが、近年森づくりに興味が湧き、最近では頻繁に奥様と一緒に森に入り、笹刈りなどを中心に手入れされているそうです。将来的には様々な種類の木が生い茂る豊かな森にしたいとのことでした。



森薪塾メンバーで山主の和田さん

 

 森薪塾メンバー全員で和田さんの話を聞き、お手伝いとして遊歩道の予定ルート上に生えるドロノキとシラカバを伐倒しました。そして薪材として利用するため林道までの数十メートルを皆で下ろしてきました。人が多いと作業もあっという間です。






 

 午後は場所を移し、東鷹栖のフィールドで広葉樹伐倒の練習をしました。
広葉樹は枝のはり方などから重心が偏っている場合が多いですが、ある程度の太さの木であれば、狙った方向に倒すために追いづる伐りが有効です。受け口を作った後、真横からチェンソーを突っ込み、つるを作ります。そして樹幹の後ろ3分の2をチェンソーで切ります。クサビなどを後ろから挿入し、最後に残った部分を切ります。クサビによりある程度の傾きは調整できます。

 まずはドロノキの抜根で練習


そして立木で実践


クサビで傾きを調整します

 突っ込み切りはチェンソーを水平に保ち、切り口を揃えることがとても難しいですが、みなさんなんとかうまくできました。

 さらに林内作業車の実演もできました。


ウインチで引き寄せ

林内を運搬します

 

 今回の森薪塾は和田さんの森を拝見し、広葉樹伐倒の練習、そして林内作業車の実演と盛りだくさんでした。みなさん普段とは違う森を見て何か感じていただけたでしょうか。
 私は和田さんの森づくりに対する思いがひしひしと感じられ、なぜかとても嬉しく、ずっとニヤニヤしていたような気がします。
 和田さんご協力本当にありがとうございました。
(中村)

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